風のすみか農場 -活動日記-

神奈川県相模原市緑区にある「風のすみか農場」活動日記です!

草マルチ

 ビニールなどをかぶせて畑の土を覆うことを農業では「マルチ」と言います。

 ビニールマルチ、わらマルチ、草マルチなど、マルチにも色んな種類があります。保湿や保温、雑草を抑えるといった効果があります。

風のすみか農場で最近使っているのが、「麦わらマルチ」に「草マルチ」。麦わらマルチは麦がないと出来ませんが、草マルチは刈った雑草をその場に敷くだけ。自然農という農法でよく使われますが、一番お金も手間もかからず、使った後は分解されて土に還るので、ゴミも出ないというエコロジカルでエコノミカルなエコマルチです。

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 しかし、保温効果や雑草抑制の効果ではやはりビニールマルチにはかないません。よほどたくさんしかない限り、草は隙間だらけだし、薄く敷いてもすぐに分解されてしまうので、どんどん雑草は生えてきます。でも、分解されるということは、それだけ微生物の餌になり、刈った草が植物の養分に変わっているということ。つまり土を肥やしているということです。

 また、特に寒い時期に成長するニンニクやジャガイモは、太陽熱を吸収して地面を温めてくれる黒いビニールマルチの方が断然大きく育ちます。草マルチは地温を上げるより、むしろ夏に地温を上げ過ぎない効果の方が高いです。初夏、しばらく雨が降らない高温の日が続く時にサツマイモ苗を植えつけた時は、黒ビニールマルチより草マルチの方が枯れずに根付いてくれる可能性が高いです。しかし、高温を好むトマトやスイカなどの野菜の苗を植えた時は、しばらく苗のすぐ周りには草マルチをしない方がいいです。

 とは言え、今年の梅雨はずーっと長雨が続いているので、今は保湿の必要もないですけどね。むしろ湿度が高すぎて、野菜が病気になったり腐ったりしていますが、梅雨明けに暑い夏が来るのに備え、せっせと刈った草を作物の周りに敷いています。そろそろ梅雨が明けて欲しい今日この頃です。