風のすみか農場 -活動日記-

神奈川県相模原市緑区にある「風のすみか農場」活動日記です!

草刈りの夏

8月は記事の更新をしない内に9月になってしまいました!
8月頭にようやく梅雨明けしたと思ったら、今度は7月の長雨が懐かしいくらいのカンカン照りと酷暑。夏の間はとにかく、草刈りばっかりやってました。

自然の生態系は「植生遷移」といって、「裸地→草原→低木林→高木林」のように、少しずつ姿を変えていきます。裸地の状態は土に養分がなく、微生物も少なく、植物はあまり育てませんが、そんなところでも育つコケや一年生の草(一年で生涯を終える草)などが入ってきます。次第に枯草虫の死骸などが積み重なって土が肥え、やがて多年生の草(根っこを張って何年もそこに生え続ける草)や木などが生えられるようになり、日本の生態系では最終的に森になります。山火事や土砂崩れなどで森が壊れると、このサイクルを最初から繰り返して森に戻っていくのです。

農業というのは、人間が無理矢理このサイクルを止めて、草原をキープしているような状態。だから、刈らなければどんどん大きな草が育って行くんですね。
中でもすごいのがこのオオブタクサ!今年もちょっと目を離すと、こんなことになってしまいました!

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オオブタクサ退治

草なのですが、ぐんぐん育ってあっという間に中木くらいの高さに。でも、この草は北アメリカ原産の外来種。日本に入ってきたのは1950年代と割と最近。とにかく生命力が強く、日本在来の植物も駆逐してしまうわ、スギ、ヒノキと同様、花粉症の原因にもなるわで、やっかいな草なので遠慮なくなぎ倒してください!
何かに利用できればいいんですけど、残念ながら原産地でも殆ど利用法がないそうです。